嫌われる勇気

おすすめ本
スポンサーリンク

ご存知の方は多いと思います。2014~2019年、6年連続トップ5に入り続けた超ベストセラー本!

嫌われる勇気(ダイヤモンド社)の感想を書きたいと思います。


ぱっと見てタイトルが気になりました。

本を読み進めていくと決して「進んで嫌われよう」ということではなく、
「誰かに嫌われるのではないか?」という恐れを取り払い、
自由に幸福に生きるための方法が書いてありました。

哲学、心理学、もしくは自己啓発という、ちょっと近寄りがたい分野でしたが、
「そうそう!」と共感できる事も多く、対話形式で非常に読みやすいので、
5時間ほどで一気に読めました。読後は「サングラスを外した気分」でした!

会社のレールを外れている僕としては
すでに実践できている事もたくさんありましたが、
自分も周りの人も、ちょっと生きづらく感じている事にも、
明らかで、分かりやすい、前向きな考え方だと思いました。
(実践できるかどうかはその人次第ですが…。)

一言で要約するならば、これは
好きなことを自由に楽しく行って、
仲間と幸せに生きるための考え方。の本だと思いました。

スポンサーリンク

みんなの評判は?

100万部突破してたんですね。さすが!!

スポンサーリンク

どんな人におすすめ?

1.自由になりたい方

2.他人の目を気にする方

3.悩んでいる方

4.変わりたい方

スポンサーリンク

嫌われる勇気ってアドラーの著書?

アドラーではありません。アドラーの著書を分かりやすくかみ砕いて説明してくれた「岸見一郎」さんと「古賀史健」さんです。

岸見一郎 京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。京都聖カタリナ高校看護専攻科非常勤講師。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』等(古賀史健と共著、ダイヤモンド社)

https://kishimi.com/profile-books/

古賀史健 書籍のライティングを中心に活動。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』等(共著・岸見一郎)

http://www.batons.jp/staff/

心理学と哲学の先生とライターの共著です。他にもお二人とも多数出版されてます。

スポンサーリンク

内容

 

<序章>
『人は変われるし、自由で幸福になることができる。』

世界も人生も全くシンプルであると説く「哲人」と、
世界も人生も矛盾に満ちた混沌だという「青年」の対話が始まる。
「世界」が複雑なのではなく、「あなた」が複雑に捉えているだけだと。

<第一夜:トラウマを否定せよ>
『変わりたいのなら今、幸せになる勇気を持とう!』

過去の「原因」ではなく、今の「目的」を考えるほうが生きやすくなる。
何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかが大事。
あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの。過去は存在しない!

<第二夜:すべての悩みは人間関係>
『お前の顔を気にしているのはお前だけ』

劣等感は、客観的な事実ではなく主観的な思い込みです。
その劣等感をこじらせて、「…だからダメなんだ」と思い込んだり、
ブランドや権力、不幸まで「自慢」するようになることが問題です。
人生は競争じゃない、勝負じゃない、上下関係などないんだ。
みんなが同じではないけれど、みんなが対等なのです。


【人生の2つの目標】

  1. 行動面:自立すること ← 心理面:私には能力があるという意識
  2. 行動面:社会と調和して暮らす ← 心理面:人々は私の仲間であるという意識

【人生の3つの課題】

「仕事」「交友」「愛」は人生において直面せざるを得ない人間関係。
先延ばしせず、真剣に取り組むことで人生の目標を達成できる。


<第三夜:他者の課題を切り捨てる>
『「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない』

「自分の信じる最善の道」を選び、進み続けることが自分の課題です。
それを他者がどう見るかはどうしようもできない、他者の課題なのです。
それなのに、他者のその課題をどうにかしようとするから不自由を感じるのです。
承認を求めるということも、他人の人生を生きているのと同じで不自由です。

<第四夜:世界の中心はどこにあるか>
『あなたは世界の中心ではない、共同体の一部である。』

他者を「敵」と見なすか、それとも「仲間」と見なすかで世界は変わります。
仲間の中に「自分の居場所がある」と感じられることが幸せなのだろう。
「この人は私に何を与えてくれるか?」という自己中心的な考えでは無く、
「私はこの人に何を与えられるか?」という他者貢献を考える必要があります。

他者の課題を分離し、上下ではなく横の関係でつながり、人を「評価」しない。
ただ感謝されることで「自分には価値がある」と思えることができ、
大小さまざまな共同体に自分の居場所を作ることができる。

<第五夜:「いま、ここ」を真剣に生きる>
『人はいま、この瞬間から幸せになることができる』

ありのままの自分が、信頼する仲間の役に立っていると「感じる」こと。
幸福とはその「貢献感」なのです!見返りなど不要なのです。
特別でなくてもいい。必要なのは普通であることの勇気です。

人生にはゴールなんかない。「物語」ではなく「旅」と捉えて道中を楽しみ、
途上も意義あるものとして「いま、ここ」を真剣に丁寧に生きることが幸せ。

スポンサーリンク

フロイトとアドラーの違い

過去のトラウマが「原因」で今が不幸なのだとするフロイトの「原因論」に対して、
アドラーは、今の状況を引き起こす「目的」を考える「目的論」を提唱しています。

例えばひきこもりの例で、
「過去のトラウマがあるから怖くて外に出られない」のではなく
「外で傷つきたくないから不安な気持ちを出している」という解釈です。

一見、「目的論」のほうが手厳しい分析だと思いますが…違います。
「原因論」では、トラウマがあるとひきこもるという「決定論」になりがちで、
それは物語としては分かりやすいし、そこにのめり込みそうになります。

一方、「目的論」ではどんな過去があろうとも今の判断は自分次第、
だからこそこれからの人生も変えられるという、希望のある考えなのです。
「人生は連続する刹那」とはこのことです。自分の今を生きなければ!

スポンサーリンク

読んでみた感想

人は変われる、トラウマなんて存在しない。世界は非常にシンプル。あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの。人はいつだって変われる。承認欲求を否定し、課題の分離を知り、他者と自分の課題の分離をする。今現在鬱や引きこもりで悩んでる人や、そのご家族や周囲の人がこの本を読んで間違ったアプローチをしてしまうと危ない考え方なのかもしれない。

でも、読み進めていくと自由とは何か、対人関係の悩みを解消し、対人関係を良好に捉えられる考え方を知り。自分を受け入れて他者を信頼し、他者に貢献できている感覚が幸福なんだと知ることができる。

スポンサーリンク

終わりに

幸せってなんだろ?他者から嫌われるのを怖れる自分がいたのかもしれない。自分の言動に他者が反応するか気になっていたかもしれない。読んでみて、課題の分離を知り、自分がやるべきことをやった上で、それを他者がどう判断するかは自分の課題ではないということ、そして他人の目に囚われるのは人生の無駄であることに気づけた。

ちょっと生きるのが窮屈に感じたり、
周りに生きるのがつらそうな人がいたら
この本を読んでみてはいかがでしょうか?


ダイヤモンド社
ダイヤモンド社公式サイト。新刊案内、書籍と雑誌の検索、会社案内等。週刊ダイヤモンド等の雑誌、ビジネス書・経済書をはじめとした書籍など、幅広いテーマの出版物を発行。
タイトルとURLをコピーしました