
公共交通機関を利用しづらい環境にある場合、家庭にとって車は必須アイテムの一つです。
いわゆる車好きという方も多く、各家庭で様々な車が所有されています。
しかし、車は購入費もさることながら税金や保険、駐車場代など維持費も高額なため家計を圧迫しているという家庭も多いでしょう。
そこで年々注目度を高めているのが購入費用に加えて維持費も安い軽自動車です。
そんな軽自動車のメリットデメリットを見ていきたいと思います。
軽自動車のメリット
新車購入費用が安い
軽自動車の新車購入時の車両価格平均は130万円前後です。
高いと感じる方もいるかもしれませんが、普通車のコンパクトカーになると200万円以下の車を探す方が難しくなります。
また、乗用車の価格は毎年上昇傾向にあり物価自体も上がっているため今後も全体的に価格の上昇は否めないでしょう。
自動車税が安い
年に一度支払うことになる軽自動車の自動車税は自家用乗用車で7,200円(エコカー減税適用前)となります。
普通車と比べてみると、最も安い1,000cc以下の車であっても29,500円となるため自動車税一つとっても家計にはやさしいことがよく分かります。自動車税の金額・早見表:自動車税info自動車税の税額(金額)は排気量などで決まります。税額を一覧できる早見表を掲載しています。2019年10月以降の自動車税も掲載。令和2年度(2020年度)最新版。www.jidoushazei.info
重量税が安い
車検時に支払うことになる重量税ですが、軽自動車の重量税はエコカーであれば5,000円となります。
エコカー減税の適用を受けられればさらに安くなり、50%減税と100%減税があります。FPが教える軽自動車の税金まとめwww.keicar-info.com
任意保険料金が安い
車の任意保険の価格は保険の内容や車両保険の有無、年齢などによって大きく異なります。
それでも同じ条件下で軽自動車と一つ上のいわゆるコンパクトカーと比較しても年間保険料は軽自動車の方が一割ほど安くなります。
今時の軽自動車は社内が広い
by-オートックワン
軽自動車というと一昔前まではとにかく狭い印象でしたが、昨今のBOX型の軽自動車は驚くほど社内が広いです。
多くの車種で車内長は2,100cmを超えていて、車内幅は1,350cm前後、車内高さも1,350cmを超えています。
後部座席をスライドできる車種も多く、後部座席が特に狭い印象のあった軽自動車にとっては嬉しい改善点の一つです。
燃費がいい
昨今はハイブリッドカーも多く街中で見かけるようになりましたがそれでも実燃費においては軽自動車の平均がやはり目に付きます。
実燃費で平均20km/lあたりの燃費が見込めるため月々のガソリン代も節約することが出来るでしょう。
小回りが利く
本当は運転しやすいと書きたいところですが、安定感や視点の高さなどから大きな車の方が運転しやすいという方も少なくないので小回りが利くという表現にしています。
道が狭かったり駐車スペースが狭いといったことは少なくないので軽自動車であればそんな悩みも無用です。
また軽自動車専用の駐車スペースも昨今では多く見かけるようになりました。
軽自動車のデメリット
事故時の不安
軽自動車の強度は上がっていると言われていますが、それでも事故時の不安はぬぐいされません。
単純に考えて重量の差だけでも軽自動車が900kg前後だと考えて、コンパクトカーが1,050kg前後、セダンタイプが1,400kg前後、ワンボックスタイプが2,000kg前後となり時速60kgを超えるスピードで重量の200kg~1,000kg以上違う車が衝突したことを考えるとその衝撃は理解できるでしょう。
ただ、軽自動車も当然安全性のテストがありそれは普通車と変わりません。
それでも同じ条件下で軽自動車と普通車の事故を比較すれば軽自動車が安全性に劣っているということはやはり否定できません。
走らない
軽自動車は車両重量は軽いですが、排気量も少ないため走りに関しては普通車に明らかに劣ります。
一般道ではそれほど差を感じることもないかもしれませんが、高速道路ではその差は如実に出ます。
人が乗っていれば乗っているほど加速をしようとしても中々スピードが上がらず追い越すことも容易ではないほどです。
また、一般道であっても走らない車のスピードを上げようとアクセルを踏めば先ほどメリットに挙げた「燃費」が悪くなってしまうという点もついてきます。
走りを求めるのであれば軽自動車を車種選択の選択肢に入れるべきではないでしょう。
まとめ
軽自動車はとにかくコスト、ランニングコスト共に普通車に比べて驚くほど安いというのが最大のメリットと言えます。
その中で、昨今では各メーカーが様々な車種を発売しているので車内空間などさらに進化しています。
デメリットの最大の点は安全面ですが、万が一への備えは法律に基づいてクリアーしているためそれ以上を求めるのであれば乗ることは出来ません。
家庭での使われ方にもよりますが、サブカーとして街中で子どもを載せて買い物や送り迎えといった用途であれば軽自動車で十分というよりも軽自動車が最も適していると言えるでしょう。